2003年06月23日

シルミチュー

シルミチュー…浜比嘉島にある、霊場。
検索すると、ウタキとか霊場とか紹介されている。

以前一人で探しに行ったときは見つからなかったのに
TROと一緒に探したら、あっさり見つかった...一本道。

車をおりてあたりを見回した。
ほとんど手を加えられていないような亜熱帯の森。
びっくり。
ヤンバルの奥地に迷い込んだみたい。

大きな、斑点模様のある白い蝶がまわりを飛んでいる。
古い石のあずまやがある。椅子の足は珊瑚礁の岩だ。
古いコンクリート製の鳥居があり、シルミチューの説明を彫りこんだ碑があった。

1963年改修、とある。
40年前からそのままなのか。

森はしんとして空気は冷たい。
夏の日差しにほてった肌に心地よい。

そう、霊場なのにここの空気は心地よい。なぜ?

石段を登る。
あがりきったところに、もう一つの鳥居があった。

TROはさっさとこの鳥居をくぐったが、私は息切れしているふりしてここで立ち止まる。いや、ほんとに息切れしていたんだけど。

それにしても、なんと言う...なんと言ったらいい?
こんな空気は初めて。

洞窟が祭られてる場所は、沖縄県内はいくつもある。
普天間神宮は会社のすぐそばだし、金武の観音にも行ったことある。
でもここは...

思わず引いてしまうようなあのくろぐろとした何かが周りにうごめいて入れないでいるような霊場やウガンジュとは違う。

清涼で、荘厳で、包み込むような、それでいて恐れ多いような...。う~ん、形容する言葉がみつからない。

鳥居をくぐると、岩場に格子が設置されていた。
霊場を守るためだろう。
でも入り口が開いていたので、手をあわせ、躊躇しつつ中に入る。

中にはまだ真新しい蝋燭が何本もともり、水のしたたる洞窟内を明るく照らしていた。
やがて燃え尽きようとする線香がかすかに赤く香炉の砂の中で光っている。

紙線も何も持ってこなかったことを後悔しつつ、
岩場の中に設けられた祠に向かって手を合わせた。

外に出て、再び鳥居をくぐって下に下りると次の参拝者が来ていた。
老夫婦だった。


シルミチューは、沖縄の始祖を祭った場所。
沖縄の最初の人を生んだ、神様を祭っていると言う。

浜比嘉島が、神の島、古くからの沖縄の信仰の島であることを、帰ってから検索で知った。



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