pyo's room

コンクリートの本を読み直したので思い出した、こぼれ話です。

『コンクリートは圧縮に対する強度に比べて
　引張強度が約1/10から1/13と小さく、
　引張力に対して非常にもろい材料です。

　このコンクリートの弱点を補うため、
　引張強度が高く、伸びに富む鉄筋と組み合わせた
　鉄筋コンクリートが使われます。』

「コンクリートのはなし」
コンクリートに鉄筋をいれるわけ　より

で、戦時中、鉄筋が不足した頃に鉄筋の代わりに竹が使われた頃があったそうです。

『強度的には鉄筋に遜色なく、
　比重は軽くて扱いやすく、
　節がコンクリートの付着効果を増すので都合がよく、
　さらに火に対してもコンクリートで被覆されているので保護されている』

「コンクリートのはなし」　戦時下の竹筋コンクリート　より

ということで、実際に防空壕などで使われたそうな。
ただ、有機物なので腐食などの心配もあり、戦後は役割を終えちゃった・・・と書いてありますが。

こんなニュースがあったんですね。（＾＾）
　鉄筋の代わりに竹使用？ 戦時中建造の鉄道橋（47NEWS)
　土木遺産in九州-福井川橋梁

ふ～ん・・・
竹筋コンクリートだと、もしかしてクラック入っても錆の進行による強度劣化の心配は・・・ない？！
あ、でも空気にさらされて劣化しちゃう心配はあるのかな？

で、さらにみつけました、ちゃんと研究されているようで。
　国立米子工業高等専門学校建築学科　玉井研究室　JICAプロジェクトへ参画
すごいすごい～。


竹つながりで　「竹製自転車」の話題を思い出しました。
　サイクルロード ～自転車という道／自転車にも使いたい自然素材

『いつの間にか、知らないうちに持っているものがあります。
　「先入観」もその一つでしょう。そして、それは時として、その先入観をもった対象について、よく知るチャンスを奪います。』

ほんとにそうだわね～。
世の中の「常識」も、実は単なる「先入観」なのかもしれませんね。＾＾