褒めるを学ぶ

町田律子(pyo)

2012年07月05日 07:00

おはようございます、pyoです。

ここのところ良くあるご相談に「親子関係」があります。
複数の方々のお話なので、どの方とのセッションというわけではなくご紹介しますね。

「自分が親になって、とても激しく子どもを怒ってしまうんです。」

叱る、ではなく怒る。
感情を逆撫でされて、激しく叱責してしまう。

なぜこんなに激しく叱るのか自分でも解らない…と戸惑いながらも、止まらない。
感情を止めることができず、後で激しく後悔してしまう…。

子ども時代に「嫌だ」と感じた親の怒り方を、そのまんま踏襲してしまう自分がいる…。



ある時、私はこうお聞きしてみました。
「子どものほめ方を教わったことはありますか?」


殆どの方は
自分の親がしたとおりに子育てをする。んだ、そうです。

これは、教科書がそこにしかないから。
その教科書とは、自分が育ってきた「体験」ですね。

ですから常に「怒る」対応をしてきた親の子は、
褒め育てる事がいいと知っていても褒め方が分からず、
怒ることだけはタイミングも怒り方も分かるのでその通りにやっちゃうんですねー。



でもでも。
皆がみんな、そうではないですよね。

義母に話したら
「あい!私は子供たちをほめたことはないさー。いつも叱ってたよ。」
なぁんて話してました。

でも実際はこっ恥ずかしくなるほど、褒め上手です。
自慢するような言い方で褒めるんですよ。^^

それも他人にではなく、本人の前で家族に向かってね。
「うちのこは、ここがいい」って。


「怒る」場合はそれとは違うんですね。
自分のストレスを子どもにぶつける、という「怒り方」だったりします。

そう、そこに「親のストレス」があるんです。



愛し、愛されて。
子どもはホメて育てよう、
思いっきり抱きしめあおう。

これは平成の時代になってから徐々に浸透してきた気がします。

少なくとも私にとっては21世紀になってから知ったことのひとつ。
それが「褒め育て」という事でした。

(私に説明した方は「褒め殺し」と言ってましたけどね☆
 「殺してどーする!」とツッコミいれてましたよー:笑)


自由に人を認めていいんだ。
自由に生きる自分を認めていいんだ。
何モノにも縛られずに生きて、いいんだ。

これはさらに「最近」ですねー。(^^)






親の反応が怖いかた、
自分の子育てに親の影響が負の状態となって現れると感じた方は。

大人となった今の自分の目線で
子育て中だった頃の自分の親がどういう常識の中で手探りして子育てしていたか、
それを知り、理解してみてください。

いまのご両親に聞いてみるもよし。

もしくは、「私が小学校に入った時は、お母さんは**歳だから…あ、そういえばあの頃はお祖父ちゃんが病気して…」といった風に解る限りを書きだしてみるもよし。

そうすると見えてくるはずです。
どれだけの思いを抱えて、感情を子どもにぶつけてしまっていたか。

または今のあなたと同じように、「怒ることしか解らない」状態にいたか。


昭和の時代にこんな説が流れた事がありました。
「子どもを抱きしめて甘やかしては、その子がだめになる。だから子どもを抱くのはいけない事だ。」

結果は、逆でした。

愛情のスキンシップがない、肌のふれあいを十分に感じずに育つと
人は心がどこか閉じていきます。
そして精神的なエネルギーも補充されず低くなりがちです。


「他人様に後ろ指さされないように、子どもは厳しく躾けるべきだ。」

躾、という字は「身を美しくする」と書きます。
本人の生き方を美しくするものなんですね。

そこに「他人様の視線」という相対評価を持ってきたことで
躾は恐れに変わったような気がします。




こうして昭和時代を生きた自分の親のことが理解できてくると
あなたの中で「理解できなかったあの時の怖さ、叱られたこと」が
もう「理解できた昔のこと」に変わるはずです。

整理し理解した上で、もう不要になった情報、体験には終りを告げてしまいましょう。

この「うまく行かなかった体験」を次の世代に渡すことはないのですから。




さぁ、新たな情報を手に入れる時です。

自分の子育てはこういうふうにしたい、という方法も考えてみましょう。
自分育てはこうしたい、とも考えてみましょう。

そして書きだしてみましょう。
さらに今の自分に足りないところを探してみてください。


足りないところは、解らない部分。
つまり足りない情報です。

「どう褒めたらいいんだろう?」
「どう叱ったらいいんだろう?」
「どう愛情を示したらいいんだろう?」
…。

そう思えるのならば、その答えを探してみるのです。

育児本でもよし、コミュニケーションの講習会もいまは色んなモノがあります。
私は市役所での無料講座でよく見つけます。

コーチングやNLPのコミュニケーション講座などでは
とても解りやすく教えてくださると感じています。




そしてもうひとつ。
「褒める言葉を学ぶ」ために、

「人をけなすことでウケを狙っている」言葉の使い方を学ぶのを止める、というのがあります。

どこで学んでいるか気がついていますでしょうか?

毎日シャワーのように浴びている情報、言葉の使い方。
そう、TVです。


「TVに嫌気がさしたので、私はTVは見ません」
「TVは持っていません」
という友人や知人が何人かいます。

なるほどね~っとうなずきます。

バラエティ番組を見ていて、いいほめ方を学べたな、と
思えたことは殆どありません。

頼むから消して、またはチャンネルを変えて、と
頼んだことは何度もあります。


私が先日「大人の基礎英語」が気に入ったとご紹介したのは
この番組に登場する方の褒め方がとても上手で心地よさを感じるから。

こうした番組なら十分に学んでいきたい、毎日でも見ていたいと感じます。
(で、実際録画して繰り返しみてます。^^ )


そうそう。

自分の子どもに対して、どう褒めていくか。どう教え育てていくか。
実践している方の、参考になるブログがありますよ~。

=> 未来へライトUp!
=> Kidsハートコミュニケーション

ライトさんの実践子育て、
その表現方法も参考になると感じます。


出来ないことを表現するのではなく
私はこうやっている、と言うことを表現してみる。

そんな表現方法を学べるブログ記事を読む、というのも
日本語の表現の学びとなるかな~っと思います。





PS.水辺の写真は、倉敷ダムです~。
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