2009年10月25日
転生4-深い森[伽羅孤3]
アズマがたどりついたのは、緑の木漏れ日が木々の間をぬってかすかに落ちてくる、一面緑色に染まったような深い森でした。
けもの道のようなその道はなんとなく枝葉がほかの場所より薄くなり、そこからうっすらと光がすじをみせて柔らかくさしこんできます。
アズマはその道をゆっくりと、空中に四散したエネルギーを確かめるかのように歩いていました。
やがて道は地面とほぼ変わらない高さまで水面がきている沼にぶつかり、そこで途切れました。
![転生4-深い森[伽羅孤3]](//img01.ti-da.net/usr/pyoblog/CA392302.JPG)
けもの道のようなその道はなんとなく枝葉がほかの場所より薄くなり、そこからうっすらと光がすじをみせて柔らかくさしこんできます。
アズマはその道をゆっくりと、空中に四散したエネルギーを確かめるかのように歩いていました。
やがて道は地面とほぼ変わらない高さまで水面がきている沼にぶつかり、そこで途切れました。
アズマは、水に手をつけ、すこしの間目をつぶりました。
それから沼の中にゆっくりと慎重に入っていき、沼地にたっている木々を確認するように触りながら進んでいくと、一本の木の前で立ち止まりました。
浅い沼地にたつ若木は、大きく枝を広げ生き生きとしたエネルギーを発しています。
アズマはだまってその木を見上げました。
「エフェクト。」
木の幹に手をあてると、アズマは話しかけました。
「木に転生してしまったのか…。」
するとその木が生まれた時の様子が、視えてきます。
エフェクトの魂はこの沼地に落ち。
彼女はしばらくぼんやりと漂いながら、意識が意識としてはっきりしないまま、ただ、誰かを待っていました。
そしてエネルギーが分散しないように待ち続けたいと、ただそれだけを感じていました。
やがて彼女のエネルギーに呼応した種の中に彼女の魂は吸い込まれ。
そうして沼地に落ちた種は芽をだし、エフェクトは木として転生してしまったのです。
「ばかやろう。そのまま待っていればいいものを…」
一度転生してしまえば、再生は無理。
アズマはつぶやきかけた言葉を止め、木の前で深く深く息を吐き、心を静めました。
そして。
彼は。
水の中に潜り込み、木の根元で青龍の姿に変わり、次にエネルギー体としてゆるやかに溶けるように水中に分散していきました。
「祈ってくれ。」
アズマの呼びかけが、pyoに届きました。
起きぬけの夢のようにこのビジョンが視えたpyoは、祈りの瞑想に入りました。
アズマのエネルギー体がエフェクトの木の中にゆっくりと溶けて同化していくのが視えます。
手をあわせ、祝詞を唱えました。
エフェクトの木は少し揺れ、やがて枝先の葉から、美しい光の粒へと変わり空中へ分散し始めました。
光の粒は森に散らばり、上空へあがり。
さらに宇宙へと散らばり、やがて再び集まって地球へと美しい帯を描くように流れて行きました。
そうしてその小さな光の粒は細かな塵の粒子として、地球上へとゆっくりと落ちていくようでした。
暗転。
意識が捜すようにあちこちをたどります。
森を、伽羅孤を、地上を。
さらに深く深く瞑想に入っていくと、真っ暗な水の底の世界へとたどり着きました。
闇の中を、ぽこんぽこんと小さな水泡が立ち上っていきます。
ゆっくりと、まるでその水を掻きまわさずに進みたいかのようにそっと闇の中を進む青龍。
そして。
深い闇の底にうずくまっているエフェクトの魂をみつけました。
その魂は薄ぼんやりと光って視えます。
その魂を抱き上げ、抱きしめてみると。
意識も何もなく、ただ、愛のエネルギーだけの存在。
アズマは愛しそうにエフェクトの魂の核を抱きしめていました。
ビジョンは、いきなり草原に変わりました。
これはアズマが地球に生きていた最後の転生。
どこまでも続くモンゴルの草原を、馬にのって駆け抜けていきます。
地平線の向こうにかすかに高い山々の稜線がかすんでみえるだけ。
空と、雲と、草原。
それだけの世界を駆け抜けていく美しい一頭の馬。
それは失った妻を捜し続けて手の中に戻らなかった、深い悲しみの過去生。
そのビジョンが、みつけた妻を馬にのせ一緒に草原を駆け抜けていく
大きな喜びのビジョンに変わっていました。
つづく。
それにしてもこんなにふか~い瞑想に入ったのは
初めてでしたよ~。(×_×A
それから沼の中にゆっくりと慎重に入っていき、沼地にたっている木々を確認するように触りながら進んでいくと、一本の木の前で立ち止まりました。
浅い沼地にたつ若木は、大きく枝を広げ生き生きとしたエネルギーを発しています。
アズマはだまってその木を見上げました。
「エフェクト。」
木の幹に手をあてると、アズマは話しかけました。
「木に転生してしまったのか…。」
するとその木が生まれた時の様子が、視えてきます。
エフェクトの魂はこの沼地に落ち。
彼女はしばらくぼんやりと漂いながら、意識が意識としてはっきりしないまま、ただ、誰かを待っていました。
そしてエネルギーが分散しないように待ち続けたいと、ただそれだけを感じていました。
やがて彼女のエネルギーに呼応した種の中に彼女の魂は吸い込まれ。
そうして沼地に落ちた種は芽をだし、エフェクトは木として転生してしまったのです。
「ばかやろう。そのまま待っていればいいものを…」
一度転生してしまえば、再生は無理。
アズマはつぶやきかけた言葉を止め、木の前で深く深く息を吐き、心を静めました。
そして。
彼は。
水の中に潜り込み、木の根元で青龍の姿に変わり、次にエネルギー体としてゆるやかに溶けるように水中に分散していきました。
「祈ってくれ。」
アズマの呼びかけが、pyoに届きました。
起きぬけの夢のようにこのビジョンが視えたpyoは、祈りの瞑想に入りました。
アズマのエネルギー体がエフェクトの木の中にゆっくりと溶けて同化していくのが視えます。
手をあわせ、祝詞を唱えました。
エフェクトの木は少し揺れ、やがて枝先の葉から、美しい光の粒へと変わり空中へ分散し始めました。
光の粒は森に散らばり、上空へあがり。
さらに宇宙へと散らばり、やがて再び集まって地球へと美しい帯を描くように流れて行きました。
そうしてその小さな光の粒は細かな塵の粒子として、地球上へとゆっくりと落ちていくようでした。
暗転。
意識が捜すようにあちこちをたどります。
森を、伽羅孤を、地上を。
さらに深く深く瞑想に入っていくと、真っ暗な水の底の世界へとたどり着きました。
闇の中を、ぽこんぽこんと小さな水泡が立ち上っていきます。
ゆっくりと、まるでその水を掻きまわさずに進みたいかのようにそっと闇の中を進む青龍。
そして。
深い闇の底にうずくまっているエフェクトの魂をみつけました。
その魂は薄ぼんやりと光って視えます。
その魂を抱き上げ、抱きしめてみると。
意識も何もなく、ただ、愛のエネルギーだけの存在。
アズマは愛しそうにエフェクトの魂の核を抱きしめていました。
ビジョンは、いきなり草原に変わりました。
これはアズマが地球に生きていた最後の転生。
どこまでも続くモンゴルの草原を、馬にのって駆け抜けていきます。
地平線の向こうにかすかに高い山々の稜線がかすんでみえるだけ。
空と、雲と、草原。
それだけの世界を駆け抜けていく美しい一頭の馬。
それは失った妻を捜し続けて手の中に戻らなかった、深い悲しみの過去生。
そのビジョンが、みつけた妻を馬にのせ一緒に草原を駆け抜けていく
大きな喜びのビジョンに変わっていました。
つづく。
それにしてもこんなにふか~い瞑想に入ったのは
初めてでしたよ~。(×_×A

Posted by 町田律子(pyo) at 07:00│Comments(3)
│龍物語
この記事へのコメント
日曜の朝、私がゆったりできる時。
その時間にアベマリアを聴いてさらに心地いい。
Pyoさんありがとう。
その時間にアベマリアを聴いてさらに心地いい。
Pyoさんありがとう。
Posted by ラム at 2009年10月25日 07:40
アズマ、モンゴルにもいたんでしたね。イメージ的にうちの夫も頭ボサボサっとしてて重なります(そこだけか)でも内面はずが〜んと違うなあ…アズマの深い愛情、すごいですね。
Posted by ちょこ at 2009年10月25日 09:06
●ラムさん
いいですよね~、この曲。
お気に入りに登録しています。^^
●ちょこさん
そうなんです、以前から何度も馬を走らせて妻を捜しまわるビジョンがふいに出てきていました。
とっても辛かったのかも~。
この想いが浄化されて、ちょっと楽になりました。
いいですよね~、この曲。
お気に入りに登録しています。^^
●ちょこさん
そうなんです、以前から何度も馬を走らせて妻を捜しまわるビジョンがふいに出てきていました。
とっても辛かったのかも~。
この想いが浄化されて、ちょっと楽になりました。
Posted by pyo at 2009年10月25日 20:32
迷惑コメントが入り始めたので「承認後受け付ける」にしています。すぐには表示されませんがお待ち下さい。