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2023年05月05日

自ら考える力を持つ。ということ。

「...万象を知る神がいるのだから考えるのは任せてその言葉に従えばいいと思わせている。...」

上橋 菜穂子. 香君 下 遥かな道 (文春e-book) (Kindle の位置No.4422-4423). 文藝春秋. Kindle 版.




こんにちはpyoです。
上橋 菜穂子著の新刊、「香君」読みましたー。

ちょっと私の中でクリティカルヒットした言葉、
下巻のもう物語のシメのあたりにありましたのでメモ兼ねてご紹介です。上

自ら考える力を持つ。ということ。



ある日ね~、わたし思いました。

神さまは、何でも引き受ける何でも屋なんかじゃないっ!💢
って。
まぁ、そう思える事があったということなんですが。


そういえば地上にいる国津神たち、
特に神社に祀られてる「神々」が
大量の「願い」を前にかなり忙しく立ち働いてるのは知ってます。

実際、普天間女神に「なんだ、あなたたちなの」と
ばたばたと通り過ぎられてしまった・・・て事もありましたよ、はい。
ちゃんと本殿の前でお賽銭いれて手を合わせてたときにね。

神社が暇なシーズンオフには出ても来ない事よくあるくせに
忙しいときに行くとそれはそれで...ぶつぶつ。


ちなみに「神」というネーミング、いやさ役職名は人が付けたもので、本人もとい本神たちは自分たちが万象を司るものだとは思ってないですよん。

どちらかというと市民サービスに走り回る役所の担当者、って感じかな~。

彼らは確かに礼儀正しい人のほうが、そうでない人よりは応対しやすいようですが
礼儀(参拝手順)を知ってるかどうかはあまり関係ないようです。


人は「願」をかけたら、その願にみあった思考行動をするもので
その祈りにできるかぎりのサポートをしましょう・・・という程度で
神社にいる国津神ができるのはせいぜいその人の周りの厄っぽいエネルギーを祓う...つまりある程度の掃除、ですね。


因みにそんな、地上に居る国津神たちが人の厄ともいえるくろぐろとしたエネルギーの祓いをしたらどうなるかっていうと・・・。

「千と千尋の神隠し」の湯屋の状態を観るといいかも。
イメージつかみやすいです、あれ。


自ら考える力を持つ。ということ。


「... 大雨が降れば山が崩れ、人が死ぬかも しれない。しかし、雨がまったく降らなければ作物も草木も育たない。
適度であればいいと生き物は願っているのに、神々はこの世をそういうふうには創ってはおられない。
生き物の間柄もまた同じ。人によってはいて欲しくない虫も、その虫を食べて生きる鳥にとっては、いなくなれば困る食糧であり、鳥がいなければ虫は増えすぎて草木が困る。
香君が風に知る万象とはそういうもの--必ずしも人にとって利益ばかりではないものが満ちて、巡っているすべてのことである...」

上橋 菜穂子. 香君 下 遥かな道 (文春e-book) (Kindle の位置No.4204-4210). 文藝春秋. Kindle 版. より


まぁ、森羅万象ってそういう事なんですよ。

実際そこに人の言う「良い意味」も「悪い意味」もないんです。利益も損もないんです。
ただ、起きていることなんです。

そこに「良い悪い」の意味づけ、解釈や価値を付けてるのは、
人の都合です。



だから祈ったから、賛美したから、大金を払ったから・・・で
自分に都合よく神さまや森羅万象、自分の願いが全部叶うわけじゃない、わけです。

それも祈りの作法を守ったからとか
作法が間違ってたからとか
言葉の言い回しがあってるかどうか・・・関係ないです。


本当に腹の底から、言葉と祈る内容が一致しているかどうか、実現を信じているかどうかが肝心なんです。
その時に祈りの力が動きます。




叶える方法は、腹の底、魂の底から実現を信じて
自ら思考し行動を起こすこと、そしてその結果を受け入れること。

その結果から、さらに次の行動を起こし、次の結果を出す。

そうやって繰り返しの試行錯誤をしていくうちに
成長し、結果、実現化を引っ張ってくるんです。望みの実現化。


あ、ちなみにこれ「自分の望み」がベースであって
自分以外の人の望みがそれとイコールってわけじゃないですからね~。

特に共依存の人、ご注意を。

自分が頑張ることで、◯◯の望みを叶える!いうのは
それは共依存そのものです。


自分が思う結果に到達してないから、あいつはだめだ、
ダメだから、ちゃんとさせないといけない、という祈りは
それは欲望ですよね。祈りですらない。



「私、自分が知り得たことを、多くの人に伝えておきたいのです。
──みんなが自分で判断できるように。自分の行動が何に繫がり、どんな結果をもたらすのか、想像できるように」

上橋 菜穂子. 香君 下 遥かな道 (文春e-book) (Kindle の位置No.4414-4416). 文藝春秋. Kindle 版. より


冒頭を繰り返します。

> 万象を知る神がいるのだから考えるのは任せて
その言葉に従えばいいと思わせている

というのは、「自己判断」ではないですよねー。

自己判断せずにお任せで幸せになろうというのは
結局、何かに隷属している事になるんじゃないかな?🤔
と、私は思います。


だとしたら、その隷属の世界から脱出するには
知識(情報含む)を得て、その情報を自分で判断できる、
行動できる能力を自分に許して開放することじゃないかしらん?と。

だからまず、スピリチュアルに依存するのも
危ないよーって思うんですよ。

ハート


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Posted by 町田律子(pyo) at 15:15│Comments(0)解放への道
迷惑コメントが入り始めたので「承認後受け付ける」にしています。すぐには表示されませんがお待ち下さい。
 
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