2009年11月08日
転生18-変化[伽羅孤3]
それから数日後、やっとエフェクトはベッドから出て歩けるようになりました。
魂の半分を一気にロストした状態になったため、その状態で安定して動けるようになるまで数日を要したのです。
それでも、立ちあがった彼女をみると存在感が薄く、空中に溶けていきそうな不安定さがありました。
魂の半分を一気にロストした状態になったため、その状態で安定して動けるようになるまで数日を要したのです。
それでも、立ちあがった彼女をみると存在感が薄く、空中に溶けていきそうな不安定さがありました。
アズマは、エフェクトが視たビジョンと痛みは、前世の流産の記憶であることを説明しました。
それは美雨(ちゅらみ)すら知らなかった、たった一人で耐え抜いた壮絶な体験の記憶でした。
「あの時、流れ出た卵を龍の玉で守りながら、エネルギーを全て卵の守りにつぎ込んで仮死状態に陥ってたんだ。」
エフェクトがぼんやりとした状態でその言葉を理解し反応する前に、
横で話をきいていた美雨が泣き出しました。
「…初めてききましたわ。あの時お母さまの姿が消えたのは、てっきりお兄さまの様子をみに地球にいってたのだとばかり…。」
「ああ、あの時はちょうど為信が地球に降りてすぐの頃だった。
エフェクトが繰り返し聞いた『またアズマの子を殺した』というのは、エフェクト自身が自分を責めていった言葉だ。」
当時、幼かった青夢(セーム)が毒により死んでしまっていた事。
その上、妊娠していたことすら気付かずに流産したことで、エフェクトは自分自身を酷く責めていました。
しかしこれらの出来事を乗り越えて彼女は成長し女神としての活動を始められるほど強くなっていったのです。
アズマは、地球で起きた事件の話にはふれずにそう説明しました。
「ただ、その時に自分自身を責めた言葉や想いは、そのままにしてあった。だからその形で、転生の記憶として戻ってきたんだろう。」
エフェクトはゆっくりとうなずきました。
そうして、エフェクトが普段の生活をとりもどせるようになるまでの回復期間に。
青夢が、少し自分の生活を見直していました。
「いつまでも、みんなに頼ってばかりだという事に気付いたんだ。
年下のエフェクトにまで甘えてしまってたんだな、って。
これからは、自分の食事くらい自分で面倒みるようにするよ。」
青夢はそういうとアズマと美雨に毎日の食事を届けてもらうのを断り、自分で食事を作るようになりました。
「楽器作りにのめりこみすぎないように。それにその日の作業がどれくらい集中してしまうかはもうわかるから、料理する時間が惜しくなるような作業に入る時にはその前に大量のシチューを作ってしまうことにしたんだ。」
青夢は笑って説明しました。
それでも「お茶にはきてよ。」と父と姉には告げていました。
しかし美雨は青夢が作る料理を味見して、別の決心をしました。
「これはいくらなんでも料理指導が必要だわ。」
そうしてエマから美味しい料理と指導方法を伝授された天子がしばらく青夢の料理サポートにつき、青夢はついでに家事全般を習った後。
「卒業試験だ。」
といって大きくて美味しいケーキを作った青夢は、そのケーキとひとつの楽器を彼女にプレゼントして、プロポーズしたのでした。
つづく。
を?そうだったのかー。
(書きながらいきなり出てきた、青夢のプロポーズ話。)
…すいません、予約投稿の日付を1日間違えて、予約投稿になってませんでした。orz|||
それは美雨(ちゅらみ)すら知らなかった、たった一人で耐え抜いた壮絶な体験の記憶でした。
「あの時、流れ出た卵を龍の玉で守りながら、エネルギーを全て卵の守りにつぎ込んで仮死状態に陥ってたんだ。」
エフェクトがぼんやりとした状態でその言葉を理解し反応する前に、
横で話をきいていた美雨が泣き出しました。
「…初めてききましたわ。あの時お母さまの姿が消えたのは、てっきりお兄さまの様子をみに地球にいってたのだとばかり…。」
「ああ、あの時はちょうど為信が地球に降りてすぐの頃だった。
エフェクトが繰り返し聞いた『またアズマの子を殺した』というのは、エフェクト自身が自分を責めていった言葉だ。」
当時、幼かった青夢(セーム)が毒により死んでしまっていた事。
その上、妊娠していたことすら気付かずに流産したことで、エフェクトは自分自身を酷く責めていました。
しかしこれらの出来事を乗り越えて彼女は成長し女神としての活動を始められるほど強くなっていったのです。
アズマは、地球で起きた事件の話にはふれずにそう説明しました。
「ただ、その時に自分自身を責めた言葉や想いは、そのままにしてあった。だからその形で、転生の記憶として戻ってきたんだろう。」
エフェクトはゆっくりとうなずきました。
そうして、エフェクトが普段の生活をとりもどせるようになるまでの回復期間に。
青夢が、少し自分の生活を見直していました。
「いつまでも、みんなに頼ってばかりだという事に気付いたんだ。
年下のエフェクトにまで甘えてしまってたんだな、って。
これからは、自分の食事くらい自分で面倒みるようにするよ。」
青夢はそういうとアズマと美雨に毎日の食事を届けてもらうのを断り、自分で食事を作るようになりました。
「楽器作りにのめりこみすぎないように。それにその日の作業がどれくらい集中してしまうかはもうわかるから、料理する時間が惜しくなるような作業に入る時にはその前に大量のシチューを作ってしまうことにしたんだ。」
青夢は笑って説明しました。
それでも「お茶にはきてよ。」と父と姉には告げていました。
しかし美雨は青夢が作る料理を味見して、別の決心をしました。
「これはいくらなんでも料理指導が必要だわ。」
そうしてエマから美味しい料理と指導方法を伝授された天子がしばらく青夢の料理サポートにつき、青夢はついでに家事全般を習った後。
「卒業試験だ。」
といって大きくて美味しいケーキを作った青夢は、そのケーキとひとつの楽器を彼女にプレゼントして、プロポーズしたのでした。
つづく。
を?そうだったのかー。
(書きながらいきなり出てきた、青夢のプロポーズ話。)
…すいません、予約投稿の日付を1日間違えて、予約投稿になってませんでした。orz|||
Posted by 町田律子(pyo) at 00:55│Comments(4)
│龍物語
この記事へのコメント
えっ、青夢結婚ですかいきなりだったからビックリした(笑)料理上手な天使と結婚ですか〜
おめでとう〜
大きなケーキでプロポーズに萌えです!それとってもいいなぁ…。
おめでとう〜
大きなケーキでプロポーズに萌えです!それとってもいいなぁ…。
Posted by ちょこ at 2009年11月08日 07:59
●ちょこさん
私もびっくりしましたー。
どうやらプロポーズは成功したようですよん。
…小屋が二階建てになってる。(笑)
私もびっくりしましたー。
どうやらプロポーズは成功したようですよん。
…小屋が二階建てになってる。(笑)
Posted by pyo at 2009年11月08日 08:36
…小屋が二階建てになってる。(笑)
↑
素敵っ!!(笑)
↑
素敵っ!!(笑)
Posted by ジゼル at 2009年11月08日 21:51
●ジゼルさん
そうなんですー、笑っちゃいました。^^
そうなんですー、笑っちゃいました。^^
Posted by pyo at 2009年11月08日 23:01
迷惑コメントが入り始めたので「承認後受け付ける」にしています。すぐには表示されませんがお待ち下さい。