てぃーだブログ › pyo's room › 解放への道 › 個人セッション › やってみせ、させてみせ、ほめて育てる。

2011年11月16日

やってみせ、させてみせ、ほめて育てる。

「子どもにガミガミいってるけど、言うこと聞かないんですよ~」
というお話をよくお聞きします。

いわゆる子育ての悩み。
だいたいやんちゃな4~6才児のお母さんが多い気がします。
(^^)大変ですよね~。

不思議なことに、ここ数日立て続けに同じようなお話をセッションでも女子会でもなんとヨガのあとの雑談でもやっている私がいまして。

はて?これって私の今のテーマ?(子どもがいない私なので見当がつかない)
それとも何か伝えることが示されているのかしらん?
などと考えてみたりしてます。

やってみせ、させてみせ、ほめて育てる。今日は婦人科での検診でした。

子宮筋腫がで~っかく育ってしまっているので定期的にチェックしてもらうことになったのですが、待合室が混んでいまして。

幼児のプレイコーナー近くの椅子にいたら、遊んでいた子が玩具を持ってはひとつひとつお母さんの元に運んできます。一歳何ヶ月か…ってとこかな?

お母さんは椅子に座っていて
「あちらに返しておいで~」
というのですが、また次、また次とひとつづつ運んできます。

 お母さんと遊びたいんだな。

はたから観察してると解るんですが、お母さんは気がついてない様子。

私は手帳を取り出して、玩具を運んでくるその真剣な表情をスケッチしちゃいました。^^

「やってみせ 言って聞かせて させて見せ
 ほめてやらねば 人は動かじ」


“Show and Do” という言葉を教わったのは、ボーイスカウトのリーダー訓練でした。
あ、この訓練は日本連盟のじゃなくてアメリカボーイスカウトから伝わったものだと聞いた記憶があります。
ってことは、同じ事を日本でもアメリカでも伝えられている、って事かなー?

この言葉とともに教えていただいたのは

「まずやってみせること。
 それを解りやすく説明すること。
 そして実際にさせてみて、
 できた部分を褒めること」

ということでした。

「手本を示さないと、言葉だけでは正確な意味が伝わらないよ」と。


1~2歳の子どもならば、言葉が通じてないな、ってわかりますよね。
でもこれが、5~6歳になったならば?

色んな事をしゃべりだすと、なんとなく「理解してくれている」気になっちゃうのかも。^^

「早くしなさい!お母さん忙しいんだから!」
…何を?

早くするのが何を示しているのか、忙しいという言葉が何を意味しているのか。
さて、お子さんはそれを正確に理解しているでしょうか。

「片付けができないんですよ。」
「準備が遅いんです。まったく。」

その前に。
一人で片付けることを、訓練しましたか?

マスターしてから、一人でやるということをさせているでしょうか?
その上で、できないことを責めていますか?

見なおして見ませんか?
もう少し、余裕を持って。


日本では20歳が成人となっています。

あなたのお子さんがまだ成人してないのなら。
まだ、大人としての理解力を求めるには早いのだと気づいてください。

先日、こう説明したことがあります。
「例えば、保育園で玩具を振り回して、お友達にぶつけて相手が泣いた、それを叱られたとしますね。」

お子さんはその時、
 玩具を振り回したという行為と、
 相手にぶつかったという行為の関連性を理解すること

 相手が玩具にぶつかった結果「痛い」という思いをしたということ
 「痛い」というのがどういうものか、というのを自分自身で体験し理解していること
 痛いから泣く、ということの関連性を知ること

 相手にぶつけて痛い思いをさせたので叱られた、
という、さまざまな事をつなぎあわせて、理解しなければいけません。

その上で「それはしちゃいけないんだ」と知るんですよ。


「…高度な事してるんですね…」
保育園とか幼稚園じゃ日常茶飯事ですけどね、多分。(^^;


でもお母さんが「痛いことしちゃダメ!」と叱るその裏には「痛いこと」という言葉の意味と痛みとの関連性、「ダメ」という意味と行為の関連性を知らないと、理解できないんです。

例えば、同じ言葉を、あなた自身が外国で、外国語でいきなりまくし立てられたと想像してみてください。
どうでしょうか?
どう感じるでしょうか?



さてこうした世の中の「ルール」をきちんと身につけているのは、だいたい8~9歳くらいなんだそうです。
少なくとも10歳までには出来上がってますよね。

つまり「躾るのは生まれてから10年間の間」かなと感じています。


そして小さな子が最低限「叱る」という行為で覚えさせられるのは、緊急性がある事…つまり「危険」や「安全」に関する事についてじゃないかな~。

 道路に飛び出しちゃいけない!とか。
 信号のルールとか。
 火遊びをしちゃいけない、刃物であそんじゃいけない、
 友達を傷つけちゃいけない、etc...

その瞬間にあるのならまずは「stop」。
理屈はその後でひとつひとつ理解。
緊急性があるものはね。



「じゃぁ、礼儀は?」
礼儀作法に関する躾は、楽しくいきましょう。(^^)b♪

まず、「出来上がっている状態」を教えます。

ゲームのルールを覚えるように、楽しい状態で覚えると
「礼儀は楽しい」という感覚で身についていきますよね。

例えば
電車にのる時に騒がず、走らず、椅子の上に靴で上ったりせずに静かに座って目的地までいきたい。

ということなら、玩具や絵本をつかって、静かに座るものだと教えておきます。
それから実際に乗る時にこれをゲームだとして始めるのです。

目的地まで礼儀が守れたら。
何かご褒美をあげましょう。

大きなプレゼントである必要はありません。
抱きしめてあげるでもいいし、思いっきりほめて喜び合うのもいいし。
ルールを覚えた、実行できた時にひとつひとつシールをはっていく小さなノートを作っておいてもいいし。

これが「ほめる」方法の一つです。

できなかったことが出来たら、ほめる。
当たり前じゃないうちは、出来たらほめる。

ほめ育て。

伸び伸びと伸びていいんだよ、って示して育てる、自由を与える子育てにならないでしょうか?


この時、子どもに示すのは「誰が、いつまで、どうやって、なにをやる」と言ったことをきちんと示しておくこと。


そして常にルールで縛るのではなくて、小さな子にありがちな、溢れるほどの元気さ、パワーを、わーーーっ!と発散できる場を設けておくのも必要かなと思います。

 好きな事を思う存分やる時間

って、子どもに限らず大人にとっても必要ですよね~♪



そしてもうひとつ。
親がいちいちルールを教えてさせていくのは、せいぜい8~9歳くらいかな、と実感で感じたのがカブスカウトのリーダーをしていた時のこと。

10歳くらいになると、子供たちの様子が変わってきたんです。

大人の言うことに従うのではなく、友だちと相談し、考え、自分たちで行動する…を始める。
そこから先は、年齢の近いお兄ちゃんなど、先輩たちに教えてもらうほうが大きな意味を持ち始めるんですね。

ボーイスカウトの班制度は、それをうまく生かした制度だなぁと研修を通じて感じました。

班の中の異年齢のこどもたちは、先輩からさまざまな技法を学ぶという方式を基本的にとっています。
人数などの関係から大人のリーダーが直接教えている例も少なくないのですが、基本論でいうと、先輩が教える、例えば中学生が小学生を指導する方式。

そして高校生くらいになると、自分で自分を鍛えていくことを学び始めます。

大人の指導は、年齢があがる程に直接手を下したりアドバイスするのは減っていきますが、じっと見つめ、見守る目は変わりません。


子どもは、失敗を体験します。

失敗はとても貴重な宝。
失敗から学んでいくことはとても多いんですよね。
失敗を乗り越えてきたことは、本人の強さにもなります。

見守る大人は、失敗で落ち込んだ時、もう一度立ち直ろうとした時に、
心を癒し養生させる場を作る事。

どうしても乗り越えられないとき、助けが欲しい時に、タスケテと言ってもらえる相手になること。
それが10歳を越えて成人するまでの子どもに対する、大人の役割じゃないかなぁ~。


って、実際に、高校生~大学生クラスのベンチャースカウトたちのリーダーをしていた時に「見守る」事の大変さと喜びを思いっきり味あわせていただきました。


一人一人の個性を伸ばす。

昔、障害児スカウティングについて「どう取り組めばいいのか」と悩んで調べた時に辿り着いた結論は、これでした。

一人一人が、個性なんだと。
その一人一人に合わせた成長の手助けを大人はするだけなんだと。

成長するのは、一人一人が自分で持っている力。

それは、大人自身も同じ。
そして私がいまセラピストとしてあろうとしている姿は、まさしく「見守り、必要な時には必要なアドバイスが出来る者」。
私の場合は対象が大人ですけどね。



さて上に書いたことは実際には子どもがいない私が体験や訓練、知識から感じてきたことをご紹介しています。

実際に素晴らしい子育てをされている方のブログをご紹介。

ねえ、、ばあば、
 孫たち素晴らしいと思うでしょ?
 とてもいい孫に恵まれていると思うでしょ?
 じゃあ、、私たちの子育てにも安心してもらえるってことだよね?


というと、
泣きながらハグをする私に

そうだね

とこたえてくれたのです。」



息子さんたちとお会いして、その目の輝きと力強い魂を感じた時に、
お伝えできる子育てをされている方がここにもいるよ、と伝えられるなと感じました。

そんなライトさんの子育て応援ブログもご紹介☆
=> Kidsハートコミュニケーション




同じカテゴリー(解放への道)の記事
執着をやめる
執着をやめる(2023-09-21 23:57)


Posted by 町田律子(pyo) at 19:50│Comments(5)解放への道個人セッション
この記事へのトラックバック
「やってみせ、させてみせ、ほめて育てる。」記事の追加記事です。実はセラピー記事としては、こちらがメイン。子育て中のお母さんたちとお話ししていると、その姿の後ろに浮かんでく...
「なぜ叱られたのかが解らない」【pyo's room】at 2011年11月16日 23:05
この記事へのコメント
子育てが、一段落着いたオバハンからも ワンポイントアドバイス。(;^^)b

子供ってね。まだちゃんと話せない時期(2歳くらい)でも、大人の言っている事が 大体解ってくるのね。
(極 簡単な言葉を使ってですけど)
で、その時期に「なんで」も一緒に教えると、その先自分で考えるようになってくるんですよね。

「静かにしなさい!」って言うだけじゃぁ、何処に行っても「静かにしなさい!」っと言い続けなきゃならなくなるんだけど、
「今日は、お姉ちゃんの学校で お姉ちゃん達の 大事なお話をしなくちゃいけないから、終わるまで静かにしていてね。先生のお話が聞けないと、お母さんも困るし、他のお母さんも困るの。」って感じで、「なんで 静かにしないといけないのか」って事を教えると 小さいながらも子供は、気を使ってくれるようになるんです。

これは、病院や電車の中など…
どの場面に於いても同じ。

「ダメ!」だけじゃ無くて 何で「ダメなのか…」
そして ただ言うだけじゃ無くて、子供がちゃんと理解したのかどうか?を 観察しながら言うのがポイントです。
小さい子程 それに費やす時間は長いけど、焦らず 時間に余裕を持って 教える事をお勧めします。 
Posted by ピアリング at 2011年11月16日 22:19
●ピアリングさん
おお!さすが!
素敵なアドバイス、ありがとうございます。^^
やっぱり体験してこられた方は
生きたアドバイスですね~。
Posted by pyopyo at 2011年11月16日 22:35
本当だ!
なぜダメなのか、どうして静かにしないといけないのか、なぜ早く支度をしなければいけないのか・・・そんなこと説明したことなかったです。
ただ単に、『はやくしなさい』『しずかにしなさい』次男なんて 幼稚園の制服に着替えるのが遅いから たまに『早くして!』パチン!とやってしまう・・・。
明日の朝、私は出かける予定なので、きちんと理由を説明して 用意が早く出来るように言葉かけし見守ってみよう。
そういえば 保育士をしていた頃で乳児の担任だったとき きちんと『〜だから、早くお着替えしましょうね。』など きちんと説明し、言葉かけしていたのになぁと、思い返しました。
自分の子になると、遠慮もなく感情も入るので まったくです(;´・`)
Posted by ユッキー at 2011年11月17日 00:39
ユッキーさん。

幼稚園ぐらいになると、時計を読む事は出来なくても「時間が経つと 針が動く。」ということは、理解していると思うのね。
だから
「あの針が、ココに来るまでに お着替えしてくれると、お母さんはと~っても助かります。お願いね。」っというと 時計を針を見ながら頑張ってくれるようになりますよ。

ポイントは「とっても助かる。」「お願いね。」です。

ちゃんと間に合ったら女優になりきって、褒めちぎりましょう。(^ω^)b

なので、褒める時間も取っておいてね。
Posted by ピアリング at 2011年11月17日 19:14
●ユッキーさん
知っていたことを思い出すのと
全く知らない所から取り入れるのとでは
違いが出ますよね~。
思い出したってことは、使いこなせるということ!
ぜひ日常に取り入れていってくださいね。


●ピアリングさん
おお!時計の針は気が付きませんでした。
その方法があったか!って感じです。
私も参考にさせていただきますね、ありがとうございます。
Posted by pyopyo at 2011年11月17日 23:09
迷惑コメントが入り始めたので「承認後受け付ける」にしています。すぐには表示されませんがお待ち下さい。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。