2016年08月13日
エスペラルーダの庭1[伽羅弧物語番外編]
「彼」は、小さくうずくまっていた。
押し寄せてきたヒーリングエネルギーに「触るな!」と全身が反応し
助けようと言う手を振り払うかのように
暖かなエネルギーを拒否した。
「なぜ?」
ヒーリングエネルギーの主が問いかけてきた。
「地上にいられないから。」
彼は答えた。
「なぜ?」
再び、問いかけが来た。
「あんなところにいられない!汚いんだ!地上は汚い!だから足をつけることなんかできない!」
ふと、ヒーリングエネルギーの主は側に来た存在に気づいた。
「あれ?リーファン?サイ将軍?てことは…もしかしてこの方、エスペラルーダの関係者?」
薄紫色の髪と瞳の存在は、静かにうなずいた。
「てことは…」
押し寄せてきたヒーリングエネルギーに「触るな!」と全身が反応し
助けようと言う手を振り払うかのように
暖かなエネルギーを拒否した。
「なぜ?」
ヒーリングエネルギーの主が問いかけてきた。
「地上にいられないから。」
彼は答えた。
「なぜ?」
再び、問いかけが来た。
「あんなところにいられない!汚いんだ!地上は汚い!だから足をつけることなんかできない!」
ふと、ヒーリングエネルギーの主は側に来た存在に気づいた。
「あれ?リーファン?サイ将軍?てことは…もしかしてこの方、エスペラルーダの関係者?」
薄紫色の髪と瞳の存在は、静かにうなずいた。
「てことは…」
~これはpyoが遠隔でのセンターヒーリングを送っていた時に
視えてきたビジョンのひとつです。~
視えてきたビジョンのひとつです。~
エスペラルーダの庭1[伽羅弧物語番外編]
それは地球開闢の頃。
他の天体から次々と移住してきた開発部隊の者たちは
まだ荒々しい環境の地球ではなく
安全な場での出産を希望していました。
浮遊城エスペラルーダは、地球をとりまく浮遊島のひとつで
子をもうけたい夫婦を受け入れ、出産までのサポートをする業務を行っていました。
エスペラルーダでは大勢の神官や巫女たちが食料の生産や滞在者のサポートを行い
また荒々しい環境のこの島を守るため、
宇宙港の業務運営と守備のための近衛軍が配置されていました。
しかしそれは表向きの業務。
実際にはこの島はいずれくるネガティブエネルギー攻撃の
犠牲になる者たちを集め、体験と訓練を目的とした場でもあったのです。
(詳しくはカテゴリ「エスペラルーダ物語」 封印2)をどうぞ。
近衛軍の訓練場。
剣を使っての戦いの訓練を行っている兵士たちを
一段高い場所から見つめる将軍の二人がいました。
ひとりは、サイ将軍。
大きな身体と優しい深い紫色の瞳、薄紫色の髪を持つ彼は
兵士たちから父親のような存在として慕われています。
今日の訓練担当は彼でした。
横に立つのは、ルダ将軍。
サイ将軍より若く精悍で力強い気を発するけれど爽やかなエネルギーを発する者。
彼の腰には不思議な形の、彼しか持たない剣がおさめられていました。
二人は、一際鮮やかな動きをする兵士について話しました。
「奴はお前に憧れてるんだ、だがいつも認めてもらえてないと思っている。…少し、指摘してやることも必要じゃないのか?」
ルダ将軍に言われ、サイ将軍は少し唇の端を持ち上げました。
「いずれ、自ら気づく。」
ルダ将軍は小さく首をふると、練習試合に勝ったものたちに皆と一緒になって軽く拍手を送りました。
「…時がない。間に合えばいいが、終焉の時は近づいている。それまでに…」
サイは表情を変えずにいいました。
「どのみち、その時にはどちらにいても戦うだけだ。」
サイの声は柔らかく慈愛に満ちていたものの。
その内容の冷たさに、ルダはため息をつきました。
「…いずれの側にいたとしても魂に傷がつく。」
「だが、その傷を乗り越えた時の力は、何よりも得難いものとなるだろう。」
『サイ、お前は…その傷を負う者達の苦しみを
ずっと見続けるつもりか?』
声にしないルダのつぶやきが心話として届き。
サイは向きを変えてルダの顔を正面から見つめました。
「あの…神々の戦いほど無残な苦しみはなかった。
これは宇宙の修復の戦いだ。
長い時を必要とするが…まだ…希望がある。」
つづく。
こんにちはpyoです。
簡単に終わらせようと思ったら
えらく長い話になりそうな気がしてきました。(^^;
遠隔センターヒーリングで出てきたのは
この方が伽羅弧軍で戦った一人だった、ということ。
視えてくるビジョン、しばらく書いてみます。
旧盆準備シーズン突入しましたが、
アマテラス一斉ヒーリングは継続中ですよ~。
他の天体から次々と移住してきた開発部隊の者たちは
まだ荒々しい環境の地球ではなく
安全な場での出産を希望していました。
浮遊城エスペラルーダは、地球をとりまく浮遊島のひとつで
子をもうけたい夫婦を受け入れ、出産までのサポートをする業務を行っていました。
エスペラルーダでは大勢の神官や巫女たちが食料の生産や滞在者のサポートを行い
また荒々しい環境のこの島を守るため、
宇宙港の業務運営と守備のための近衛軍が配置されていました。
しかしそれは表向きの業務。
実際にはこの島はいずれくるネガティブエネルギー攻撃の
犠牲になる者たちを集め、体験と訓練を目的とした場でもあったのです。
(詳しくはカテゴリ「エスペラルーダ物語」 封印2)をどうぞ。
近衛軍の訓練場。
剣を使っての戦いの訓練を行っている兵士たちを
一段高い場所から見つめる将軍の二人がいました。
ひとりは、サイ将軍。
大きな身体と優しい深い紫色の瞳、薄紫色の髪を持つ彼は
兵士たちから父親のような存在として慕われています。
今日の訓練担当は彼でした。
横に立つのは、ルダ将軍。
サイ将軍より若く精悍で力強い気を発するけれど爽やかなエネルギーを発する者。
彼の腰には不思議な形の、彼しか持たない剣がおさめられていました。
二人は、一際鮮やかな動きをする兵士について話しました。
「奴はお前に憧れてるんだ、だがいつも認めてもらえてないと思っている。…少し、指摘してやることも必要じゃないのか?」
ルダ将軍に言われ、サイ将軍は少し唇の端を持ち上げました。
「いずれ、自ら気づく。」
ルダ将軍は小さく首をふると、練習試合に勝ったものたちに皆と一緒になって軽く拍手を送りました。
「…時がない。間に合えばいいが、終焉の時は近づいている。それまでに…」
サイは表情を変えずにいいました。
「どのみち、その時にはどちらにいても戦うだけだ。」
サイの声は柔らかく慈愛に満ちていたものの。
その内容の冷たさに、ルダはため息をつきました。
「…いずれの側にいたとしても魂に傷がつく。」
「だが、その傷を乗り越えた時の力は、何よりも得難いものとなるだろう。」
『サイ、お前は…その傷を負う者達の苦しみを
ずっと見続けるつもりか?』
声にしないルダのつぶやきが心話として届き。
サイは向きを変えてルダの顔を正面から見つめました。
「あの…神々の戦いほど無残な苦しみはなかった。
これは宇宙の修復の戦いだ。
長い時を必要とするが…まだ…希望がある。」
つづく。
こんにちはpyoです。
簡単に終わらせようと思ったら
えらく長い話になりそうな気がしてきました。(^^;
遠隔センターヒーリングで出てきたのは
この方が伽羅弧軍で戦った一人だった、ということ。
視えてくるビジョン、しばらく書いてみます。
旧盆準備シーズン突入しましたが、
アマテラス一斉ヒーリングは継続中ですよ~。
Posted by 町田律子(pyo) at 13:08│Comments(0)
│エスペラルーダ物語
迷惑コメントが入り始めたので「承認後受け付ける」にしています。すぐには表示されませんがお待ち下さい。