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2008年05月09日

[前世]決断

燃える炎。
炎は、石積みの大きな筒の中で燃えている。

その石積の大きな筒の向こうに、石積みでできた壮麗な部屋が視える。
部屋の中の灯りと暖はその炎でとっている。

壁には窓があけられており、窓の向こうは暑くて明るい外の風景が広がっている。
だが部屋の中には日が運ぶ暑さが伝わらずに涼しく、だがしかし暗い。
[前世]決断
その窓辺に立つ、一人の男。

フードつきのローブのような衣服をまとったその背は高く、
短く刈り込んだ金髪と碧い目をしていた。
人をひきつけ信頼されるに十分な容姿と、優しい目を持った男だった。

だが彼の目はいま深い憂いに輝きを失っていた。

彼はいま、自分の決断に深く後悔をしていた。
だが、考えれば考えるほど、他の選択肢はなかった、と思った。

彼は、ヒーリング技術を中心とした聖職者のリーダーだった。

明るい日の光に照らされた建物の外には、いま、病が蔓延していた。

病を癒し心を癒すヒーリングの教会には、救いを求める人たちの列があふれていた。
その列は、首都のみならず、国中の地方の教会にも及んでいた。
国中が流行り病に苦しんでいた。

そのために力のあるヒーリング技術者(ヒーラー)たちを組織し、国中を巡回する医療団を派遣する必要があった。
彼はすぐにでもその旅団のリーダーとして、旅にでるつもりだった。

だが、問題は別のところからやってきた。
政治的なものだった。
政治的な対策をしなければ、教会そのものの存続が危うくなってしまう。

首都を離れるわけにいかない。
この問題は、彼の足を止めた。

結局、彼はいくつかのグループを結成して、各地の教会へと派遣することにした。
医療団としては力が削がれてしまう。
しかし、仕方がない。

彼は勉強中の学生たちもその派遣団に加えざるを得なかった。
力の使い方を誤れば、ヒーラーとしてのみならず、もしかしたら命を失う事になるかもしれない。
しかし、仕方がない。

彼はその事を知っていた。
その事を教える立場だった。

だが、使える人数が圧倒的に少なすぎる。
皆、忙殺されていた。


彼はあえて未熟な学生たちをも派遣団に加え、彼らを導くには力が足りないものも派遣団のリーダーに据えて出発させるしかなかった。

政治的には、これで教会は存続できるかもしれない。
だが、各地方では力の足りない者たちが癒しきれなかった患者が増えていくことだろう。

癒す者も、癒される者も、苦しむだけだろう。
助かるものが助からない、そんな状況に追い込まれていく事だろう。

その両方を救う事ができるはずの彼は、
ただ安全な建物の中で、窓の外を眺めているしかなかった。




これもまた、れん子さんの鍼治療中に視えてきた私の前世のひとつです。

炎が照らす建物を私が視ていたとき
れん子さんは、そこに立つ男性の姿をみていて容姿を教えてくれました。

「見えた?みえた?とってもかっこいーーーーっo(^o^)oハート
って、彼女はすっごく興奮してたんですが(苦笑)
鏡なんてなかったし、自分の姿なんて視えなかったんですってば。(苦笑)

彼が陥った状況については、この光景は一体なんだったんだろう?と考えてる時にどわーっと入ってきました。

どうやら私は「愛か?掟(組織)か?」で
「仕方がない」結論を出す、という場面を
何度も転生しながらやり直していたようで、これもそのひとつです。

*****このシリーズはカテゴリ「前世の物語」でまとめてお読みいただけます。****



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Posted by 町田律子(pyo) at 22:00│Comments(2)解放への道
この記事へのコメント
pyoさん はじめまして〜れん子さんのブログから飛んできました(・∀・)ノ
いつも笑いと元気をいただいて感謝・感謝です♪
前世の話し…興味深いですね〜あたしも自分の前世って気になります

木曜日フェアリーツリーにいらしたんですね(^-^)
あたしは昼間に行きましたよ〜付き添いですが(^^ゞ
Posted by さく at 2008年05月10日 11:22
さくさん、いらっしゃいませ。
笑ってくださってありがとうございます。(*^^*)
フェアリーツリーでやってるフェアリーサークルの木曜日コースに通ってますので、
その直前にあのあたりを自転車きこきこ走らせてるメタボおばさんがいたら
きっと私です。(爆)
Posted by pyopyo at 2008年05月10日 12:33
迷惑コメントが入り始めたので「承認後受け付ける」にしています。すぐには表示されませんがお待ち下さい。
 
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